『さてめしアネックス』
放浪旅と名物と…
別れと出会いの秋でした
二ヶ月に一度伺う仕事先ってのがあって、そこにはもうかなり前から通ってんじゃないかと思うのですが、いつからなのか思い出せないくらい昔からなんですよね。10年どころじゃないくらい…いや、15年以上か?
で、そこでの仕事は昼を跨ぐので、近くにある割烹のランチをいただくのも長年の恒例となってました。安くはないのですが、そうはいっても千円前後ですし、何より美味しくて量も多いところと、そして明るくて気さくな店の皆さんも魅力でした。
そして食後には、なぜかヤクルトが一本登場するという…楽しい店でした。

と、過去形で記してますが、9月に仕事で伺った際、さあお昼だとそこに急げば…店周囲の“気”が変。地下にある店なのですが、シャッター同様の防災鉄扉が閉じたまま。この店でこの光景は…初めて見ました。

通りがかりの、この近辺にお勤めと思しきビジネスマンの皆さんも「あれ?やってないの?」とか口々に。昨日までは開けてたのか…?と。

金目鯛煮付け

仕方ないので、そこに近くにある…ちょっとオシャレな居酒屋のランチ定食で『金目鯛の煮付け』を。これはこれで悪くないんですが、何かが足りないような気がするんですよね。
味付けがわたしには濃すぎたとかいう、そういうことだけじゃなく…う~む…、と。
内装もあるかなー。モノトーン的でオシャレなバーみたいな空間で和定食ってのは、落ち着かないですよ。くつろげないですよ。


そして10月のある日、靖国通り経由で家路を急ぐお昼前…そうそうどうなったんだろ?再開してるならお昼をいただきたいぞと路地へ曲がって寄り道してみれば…

消滅

やっぱり閉店でした。そして新たな店の開店に向けて大絶賛内装工事中でした。ただ、この文面からすると、かつての店…なじみと言わせてください!そのなじみの店と懇意のかたがここで新たに商売されるようなので、これはこれで発展的には好かったことなのかな?などと、寂しい気持ちを無理やり隠そうとするかのように考えることにして、この新しい店舗の発展をお祈りいたします…そう思った秋の日でした。


そして11月。今度は仕事で伺いました。そしてお昼となり、向かった先は新しく入った店ですが…会席…これはわたしがランチで払える金額じゃない…昼から刺身ってのもちょっとあれですが、安いメニューで2Kは…そしてお薦めの会席コースは5K…最近は個人的に景気が回復してきてますが、これはさすがに…と。
もっとも、私のようなものに入店されても、店も困るでしょうしね。

近所を歩き回って見つけたのが、夜は馬刺しを得意とする九州系の居酒屋。そこのランチメニューの中に『石焼穴子丼』なるものが。
これはつまり…石焼ビビンパのあの容器を使った…穴子丼?これ、行きましょう!

石焼穴子丼

ここも気分的にはちょっと落ち着かないオシャレ空間でしたが、これは美味しかったです。個人的に、ですが。
えーっと…かき混ぜるとですね、当然のことながら刻み穴子w/タレなそれがジュウジュウと熱せられるのですが、ここで一種の魚臭さみたいな…いや、そうじゃないんですが、そうとしか表現しようのない…そういった香りが出てくるんですね。
これはまあ、瀬戸内育ちの穴子好きなわたしにとってそれは“香ばしさ”で、「うわぁ~!たまらん!」となるのですが…そうじゃないかたがたはどうなんだろ?と思いつつも、満足なお昼でした。

で、他の店のメニューも拝見しながら逡巡して決めたのがその店でしたが、他にも面白そうなところが結構あったんですよね。
これからはこの界隈に行くたびに、各店を冒険してみようかと思った…そんな“別れと出会いの”秋の日々でした。


『すたんど割烹 味香村』さん、ニヶ月に一度とはいえこれまで長年に亘り、美味しいランチをありがとうございました(泣)!美味しくて満腹な数々と食後のヤクルト、そして皆さんの笑顔はいつまでも忘れることのない大切な思い出です。


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