九州で…さらに重ねて“何でも激甘”として知られる地・長崎の麦味噌ですから、あえて“甘口”のそれを選んだとはいえ少々身構えたものの、これがなかなかにあっさりとして…甘口というよりは“旨口”なんじゃないかと思うほど。
むしろこの感じは、日常味噌としては地域外のかたがたにもお薦めできるのでは…と。特に減塩さん同志には、少ない量で旨みを楽しめますよ、などと。
味噌炒めに使ってみました。手元に一個だけ残ってた小柄な茄子一個と、このところうちに常備ないんげんに、安かった鶏むねひき肉です。鶏ひき肉は細かくほぐさずに、菜箸でてきとーなサイズにほぐして火を通し、その他のそれを順次加えて、と。
「まあこんなところだろう」というあたりで麦味噌を。これは見当より少なめでいいです。この出来上がり量でいえば、小さじ一くらいですよ。あ、茄子から水分が出ますが、肉の臭み消しも兼ねつつ、味噌を伸ばすために同量の酒を加えましたが。
んで、これがたまらんという…麦味噌はやっぱり、米味噌や豆味噌とは香りが違うんですよ。こういう炒め物に使うと、ご飯にしろ酒にしろ“誘ってる”感がハンパないです。これ、どちらも止まらないくらいに進むこと請け合いです♪
上記は彩りでインゲンを使いましたが、これからの時期はゴーヤでも面白そうですね。価格もそろそろこなれてきてますし。
で、やってみました。これは…最高なんじゃないでしょうか♪内部のわたわたはティースプーンを使って極力、こそげ落としてますが、それでもやっぱりほろ苦さは残るもの。そこに九州の“しっとりとした甘味”の麦味噌が…これがすんごく合うんですよ♪
思えば…ゴーヤは沖縄産だけでなく近県産も入荷しますが、そもそもかつては宮崎産が多かった記憶がありますし、今回のこれは熊本産です。それを思えば…まあ合わないわけは無いだろうな、と。
肉野菜の炒め物は万能ディッシュですが、味噌炒めも面白いですよ。これは各種味噌によってその味わいが変化するところが面白いのですが、よくやった仙台味噌のそれとは全然違う面白さです♪
甘味があるのですが、これが面白いんですよ♪しかも、“ふわぁっ…”と香る独得の香りです。
そこに麦の粒々感も少々。これもまた食感に寄与してるな、と。食べてる自分がいま、麦味噌を楽しんでる…そういう実感を楽しめるのです。
保守的な味噌好きにはハードル高いかも知れませんが、九州の麦味噌は面白いですよ♪まずは信州や東北の米味噌と合わせてみて…そういうところからのチャレンジも面白いかも知れません。
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