さてめしアネックス
放浪旅と、名物と…
大阪経由⑤(終) 久々に同人の店で
明けて翌朝…いや、東海道本線(JR京都線)の始発に乗るために、まだ明けやらぬうちのチェックアウトとなりました。

朝のハルカス

で、日本一の高さを誇るあべのハルカスを眺める夜明け前。照明の点いてる窓は…早朝出勤じゃないよね(笑)。

朝の阪堺電軌

そして、同様な阪堺電軌。一度は乗りたいと思いつつ…そういえば、前夜に飲んだ辺りは、この路線で言えば隣の電停なんですよ。乗れば好かったと思いつつも…街歩きも好きだからなぁ。

朝の環状線

朝の大阪環状線。103系と同様に顔のかわいい201系がやって来ます。これもいつまで走ってくれるやら。



そして大阪駅で乗り継いで、あとはいつものパターンだったのですが、そこに変化を付けるとすると…お昼をどこでいただくか…これに尽きますよね。
時間帯ではだいたい、静岡で…となるのですが。

この広い空地は

ひさびさに降り立ったのは富士駅です。この辺、昔はいろいろと縁があったんですよ。ここから乗り換えた身延線で富士宮まで行って、富士宮焼きそば食べ歩きとか。
で、駅前の案内図が…何だこの右上の空白は!と思ったら、企業の敷地でした。まあ、住居じゃないですしね。

金時

ひさびさに寄ろうと思ったのはここ、『金時』です。今や国民に広く知れ渡ったご当地グルメの祭展『B-1グランプリ』ですが、そのきっかけとなったのが富士宮焼きそばであり、第2回大会が開催されたのもここ富士宮であった、と。

その当時、NIKKEI NETというところに『食べ物新日本奇行』(←打ち間違いじゃありません)という…それまではいい大人が口にしなかったであろう“食の方言”を読者と共に考えるインタラクティブなサイトがあって、不肖わたしもそこに参加させていただいてたのです。
そして食奇行では途中から、貴重な情報を寄せる読者のことを“同人”と呼び始めたんです。

そして、富士宮焼きそばと共に周辺情報として広まったのがこの、富士駅近くの『金時』というお店。ここの独自メニューである『かつ皿』が当時、食奇行に取り上げられて…それを試さんと詣でた同人は少なくなかったと思います。

かつ皿セット

せっかくですから、そばの付いた『かつ皿セット』に。で、せっかくこの界隈なんですから名物の…

プラス桜海老のかき揚げ

桜海老のかき揚げも、単品でお願いしました。これはおかずというよりは、麦から作られた泡の出る飲み物と共に楽しみたいところですが、まだ昼ですしね。

ご飯の上には茹でキャベツ

この名物『かつ皿』、カツ丼とは違いますし、洋風に盛ったカツ丼というものでもありません。どういうものかと申しますと、皿に盛られたご飯の上に茹でキャベツが載り、その上にカツが載り、その上からだし汁と共に作った溶き玉子がかけられてるというもの。
他では見たことのないメニューですが、ここのオリジナルだからそりゃ当然ですよね。

ひさびさにいただいた名物メニュー、ボリュームもあり美味しくもあり…そしてあの頃のことを思い出したり…いやいや、振り返るにはまだ若い…歩き出そう明日の日に…毎年、稚内のライダーハウスで、宿泊者全員で合唱してる唄を思い出したりしました。


国府津駅で乗り換え

そして乗り継ぎ、熱海からは上野東京ラインへの接続だったので、いつものように国府津(こうづ)駅で湘南新宿ラインに乗り換え。ここ、海が見えるんです。

踊り子さんに抜かれる

そして、特急『踊り子』が通過していきました。国鉄型車両はどこにおいてもその数を減らす傾向にあるので、これもまた近年…そんなことも思いながら乗り込んだ湘南新宿ラインで、無事に帰宅した春の帰省旅復路でした。


今回の旅は、なかなかに実り深かったです。特に三江線ですよ。車窓風景もさることながら、初めて訪れた川本町とマジオムことマジカルオムライスの楽しさ…こういうものに出会えるというのも、放浪の旅の醍醐味かも知れません。
ただただ目的地を最短で目指すのが好きなかたもいらっしゃいましょうが、あえて寄り道してみると、自分の知らなかった…そして知らなかったこれまでが悔しくなるような面白いものに出会えるかも知れませんよ。


お読みいただきありがとうございます。じゃあ、次はあの街のあの食堂で会おうぜ!


(つづく)

大阪経由④ 激安スーパーで
大阪のこの辺で、ホテルに戻る前に寄るといえば、もうここしかありません。

おなじみスーパー玉出

おなじみ、激安スーパーの玉出です。ここで、今夜のもうちょっと&〆と、さらに翌朝の朝食を。
まあとにかく、安いんですよ。

上下からのビームで

そして戻りがてらぶらぶらと…これは前に泊まったことのあるホテルですが、夜は外観にひと手間加えてました。赤い壁に上下からビーム的な照明を当ててるのですが、これは面白いな、と。

もうちょっと&翌朝用

さて、買ってきたものを。飲み物以外は100円でした。冷しうどん100円、ドライカレー100円、そして初めて目にした煮豚100円…ロング缶と比べていただければお解りかと思いますが、全てフルサイズなんですよ?しかも、うどんもドライカレーもちゃんと具が入ってるし(笑)。

煮豚百円

この煮豚、要するに“ほぐしチャーシュー”といったところですが、刻みキャベツも敷かれてますし、やや濃い目の味で酒の進むものでした。


で、音を出せない環境ながら、そこはお互い様ですから、結果的に静かな夜を過ごせたというか、ぐっすり眠れました。なるほど、なかなか予約が取れないというのもうなずけましたよ。
次の機会も、もしここに空きがあれば是非リピートしたいと思った…そんなひさびさの、西成の夜でした。


(つづく)

大阪経由③ 快適ホテルと夜の街
今回取れたホテル、これまでトラベルサイトで見かけたことがなかったんです。料金は1700円程度でアウトバス・トイレと標準的なのですが、この界隈でよく出てくるのはあのホテルやあの旅館や…ここの名前は初めてでした。
っていうかそもそも、朝9時頃に列車内から検索して引っかかったのですが…8時台にはここに出会えず、のちに出会えたのは…キャンセル者がいて、上手く好いタイミングで合致したか…これかな?

それだけ人気が高いか、もしくは“住んでる”かたが多いのか…駅からすぐだったのですが、ホテル前で“ああここだ”と思ってると…同世代の同業者か中から出てきてわたしに“空き、ないそうですよ”と情報を。

※こういう、見ず知らずの旅人同士でいきなり会話が始まることって、たまにあります。特にこの辺の宿は今や、バックパッカーも多いですし。

いや、わたしは予約なんですよ、あーここってやっぱり予約じゃなきゃ取れないのかー、頑張って探してください、じゃあ!…そんなヒトコマもありました。

いろんな禁止事項

そしてチェックイン。いろんな禁止事項に一瞬ぎょっとしますが、特に滞在中、問題が起こることもなく、皆さん静かに過ごされてました。

三畳一間にフカフカ布団

部屋は三畳なのですが、まあ充分ですよ。しかも布団がフカフカ♪
ただ、注意事項として…テレビがあるのですが、長~いイヤホンが付いてて、これに限らず音の出るものは必ずイヤホンで聴くことというお達しが。
でもまあ逆に、こういうのはお互い様ですから、静かに過ごせるということは好いことですよ。

ここもいつかは

また、風呂が好かったんです。結構広いし、藻のにおいとかしないで清潔だし、シャンプー/ボディソープも常備されてるし。銭湯というか、プチ健康ランドといったところです。手足を伸ばせる大きな湯船は、列車乗りっぱなしの旅にはありがたかったですよ。
一方で、その向かいには銭湯が。風呂設備のない宿で、ここの無料券が付いてるというところもあるのですが、銭湯好きとしてはここもいつかは…と。


そして夜の街。新世界方面へ向かってはいつもと変わらないので、今回は思い切って反対方面へ。ただ、カラオケ居酒屋ばかりなんですよ、この街は。外見は居酒屋だけど造りがカウンターのみのスナック風で、出してるものや料金は居酒屋…そういう感じの店ばかりでした。
で、どこもかしこも悪酔いしそうな歌声が聴こえてきてたので…ふと気づいた、そういうのじゃないっぽい、小料理屋風の店に。

チーズクラッカーで生ビール

とはいえここもカラオケがあって、たまたま客がいなかったから静かなだけでした。とりあえず生ビールと、チーズクラッカーを。
きれいでかわいいお姉さんがひとりで切り盛りされてましたが、メニューには中華料理的なものがあり、塩玉子という…玉子の塩漬けみたいなのってありますよね。それはどうだろうかと伺ったら、しょっぱすぎるからあまりお薦めは(笑)と、お姐さん。
さらに伺えばお姐さん、チャイナのかたでした。福建省からだそうです。

豚キムチが旨い!

あとはまあ、大阪ならキムチが旨そうな気がして豚キムチを頼んだのですが、これが旨かったですねぇ!水っぽさがなくシャッキリしてて、炒め物はさすがに中華料理の得意とするところか、などと。

しばし、お姐さんとお話しつつ飲んでたのですが、次第に客が集まり始めて混んできたので、今回はこんなところで。そういう街だからというのもあるでしょうが、安くて美味しい…大阪っていいなぁ…と、しみじみ。

夜の通天閣

そして、ホテルへと戻るのですが、もう少し飲んで食べて…ああそうか、あそこがあったか、と。
大阪名物の、あの店へと向かいました。


(つづく)

大阪経由② 大阪でプチ乗りつぶし
三石を過ぎて上郡へと到れば、岡山県から県境を越えて兵庫県へと突入したことになるのですが、個人的には播磨国は瀬戸内文化圏というか、山陽だと思ってるので、とりあえず明石海峡を越えるまではまだまだ続きの感はあるんです。

有年

ただ、列車運行の切れ目である相生は、一つの区切りではあるかな、と。そしてその、乗り継ぎ駅である相生のひとつ手前が有年。“うね”と読みます。
ここはもう、大垣夜行の時代から記憶に刻まれてる駅でした。あの時代、東京からずーっと乗り継いで来てると、このあたりで強烈な睡魔に襲われてたものだったんです。

竜野簡体字版

相生からは姫路行きに。車内のデジタル広告&案内。これを見て一瞬!自分はどこに連れて行かれようとしてるのかと思いました。この…要するに簡体字なのですが、一瞬“戎”に見えたので、そんな駅なんてあったか?とか思ったのです。

竜野日本語版

日本語で書けば《竜野》なんですけどね。高級そうめん『揖保の糸』など、乾麺生産で有名なところです。

明石大橋

姫路からは新快速で一気に関西中央部へと。特急並みの速度で疾走する新快速、いつも頼もしく思ってます。
車窓からは明石大橋が見えます。これ、いつ見てもデカいなぁ…と思います。


そして、新快速は無事に大阪駅に到着。この日はようやく、西成の安い宿に予約が取れたのです。最近はインバウンド需要なども重なって、なかなか取れなかったんです。
で、最寄り駅の新今宮へと向かうのですが…

月菓粋木琴堂

考えてみれば大阪環状線、西半分はよく利用していながら、反対側は…昔に利用したことはあったはずですが、とりあえずこっち側から向かってみようかな?と。
途中で見た、駅ホーム店舗。カステラ…いやいや“かすていら”の店です。この“かすていら”に思わず!月菓粋木金堂を思い出してしまいました。関西ですねぇ!いや、『あっちこっち丁稚』の話ですが。

201系現役

何となく大阪環状線も完乗しつつ、新今宮到着。ここに碇を下ろします。大阪ではまだまだ201系が現役ですが、これもまた置き換えでなくなってしまうのか…それもまたちょっと寂しいなと、そういうことも思いつつ…大阪の夜が始まりました。


(つづく)

大阪経由① いつもの瀬戸内
さて、すっかり暑苦しい夏ですが、春の18きっぷ旅話~実家帰省復路編をお送りいたします。
とはいえ、大体はいつもどおりだったのですが…

通津

シリアス話の前に、ちょいと難読駅名。通津と書いて“つづ”と読みます。これに限らず、この界隈には“?”な駅名が溢れてんですけどね。

で、ダイヤ改正で困ったことが。これまでのこの筋~朝ご飯を実家で食べて出て、昼は岩国での乗り継ぎ時間を利用して、すぐそこのスーパーで(=かつては駅売店で)名物の『岩国寿司』を買っていただくという…それが出来なくなってしまいました(泣)。
本数が減ったというか整理されて、一本遅らせて岩国寿司ゲット!は不可能となってしまいました。

※時間に余裕がありまくりなかたは楽しめましょうが

新しい駅寺家

そういうことが事前に判ってたので、お昼は実家で簡単な弁当を作ってもらってということになりましたが、おむすびの絶妙な握り具合というのはもう…さすがベテラン主婦(=母のことですが)だな、と。
煮魚の味付けもそうですが、なかなか超えられないハードルがあります。

で、この駅は広島の寺家(じけ)といって、この春のダイヤ改正で新たに設けられた駅です。広島では他にも、一旦廃線となった可部線の一部が住宅地として栄えて…それゆえに新駅がふたつも出来たんですよ!

実は赤字の内陸部

特に北海道内で、廃止される駅の話が取りざたされた時期でしたが、新駅の出来るところもあり、廃止されるところもあり。
ちなみに寺家駅。鉄道好きには基礎教養の“瀬野八”の八本松側に出来た新しい駅ですが…この界隈が赤字路線だとは実家のテレビでニュース観てて初めて知りました。逆に呉線は黒字らしいのですが、それは近年のウサギ人気も関係してるのかな?とも。

お馴染み瀬戸内海

山を越えれば瀬戸内海…広大な内海ですから、穏やかです。好いんですよ、瀬戸内海。穏やかで、そこに島が大中小問わずぼこぼこと浮かんでて…ひたすらのどかです。
まあわたしは、それを見て育ったからそう思うのかも知れませんが。

味液タンク

途中、貨物列車が。今はすっかりコンテナ規格化されてますから、石油以外の液体はコンテナサイズのタンクに入れられてますが、そこに書かれた内容物の名前…ナンタラナンタラーラ酸専用とか、それが一体どのようなものでどこで何に使われてるのか…ちょっと気になるんですよ(笑)。

で、今回出会ったのは味の素のそれ…《味液》って一体…まあ、何となく解らんでもないですが。


そして一路、関西方面を目指します。


(つづく)